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【シュガーラッシュ感想③】大手企業のラルフか、ベンチャー企業のヴァネロペか

 

hunnyore.hatenablog.com

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感想その③です。最後の感想にして、ようやく物語に関する感想を書こうと思います(おい)

 

前にも書きましたが、適当極まりない概要をどうぞ。

 

レーサーゲーム「シュガーラッシュ」のレーサーのヴァネロペ

→同じコースばかりで飽きてる、刺激が欲しい

 

アーケードゲーム「フィックス・イット・フェリックス」の悪役であるラルフ

→今のままヴァネロペと酒飲んだり、語ったりしていたい。

 新しい刺激が欲しいというヴァネロペに否定的。

 

ひょんなことからインターネットの世界に飛び込んでいく二人。いったいどうなっちゃうの?!

 

 

 

……何回見ても酷いな

 

正直シュガーラッシュ自体は、そんなに面白くなかったです。 

ただ私はプリンセスのシーンや、SNSのメッセージの共感したので見てよかったと思いますが。

 

なんで面白くなかったのだろうと考えたとき、キャラクターの中途半端性が好きになれなかったという答えに辿り着きました。

 

たとえばヴァネロペ、

 

 

 

 

おまえシュガーラッシュを取り戻すためにオンライン行きたいって言ってたやないかーーーーい!!

 

涙ぼろぼろ流して、ラルフを巻き添えにして、インターネットに行ったやん!!

 

最終的に「スローターレース」で暮らしたいってどういう了見やあああああ!!!

 

 

興奮してすみません、一番のもやもやポイントなので叫ばせていただきました。

 

 

「シュガーラッシュのコース同じでつまんない、なくなればいいのに」と耳をほじってて、無理やりラルフにインターネットの世界に連れてかれて、そこで「スローターレース」の魅力にハマるというストーリーなら分かるんですよ。

 

「シュガーラッシュのみんな大切!」とか言ってたのに、「やっぱり私はスローターレースのほうがいい」って都合よすぎません?

 

シュガーラッシュを遊んでた女の子たちの期待はどうするの?

シュガーラッシュを共に作り上げてきた仲間たちはどうするの?

 

そして何より、ヴァネロペのために身を投げて救おうとしてくれたラルフは?

 

 

 人間は勝手なものです、すぐに意見変わるし、手のひら返しするし、ろくなもんじゃない。だけど!そんな!!生々しい姿をディズニーには求めてない!!

私が求めてるのは、最初から最後まで自分の意思を貫く、きれいごとを具現化した登場人物なんです。

 

前の感想に書いたけども、シュガーラッシュのメッセージって

どんな道を選んでもいい」ということなんですよね。

 

「スローターレース」を選んだヴァネロペも、アーケードゲームに戻ったラルフも、間違いなんてない。それぞれの道で自分らしく生きていけばいいんだ、というメッセージなのはわかるんです。ただそこまでの過程がどうしても納得いかない。

 

何より納得いかないのが、いきなり「スローターレースで暮らしていきたい」と歌いだした時ですよ。びっくらこいたわ。

 「え?そんな惹かれたの??伏線あった??」と目を白黒させているうちに、シャンク姉さんが一緒に歌い始めました。シャンク姉さんマジかっこいい結婚して。

 

確かにスローターレースで走ってるヴァネロペ、生き生きはしてたけどさ~~~~でも自分の人生をここに捧げたいと思うほど熱中してた? あの歌はあまりにも突然が過ぎた気がします。

最初の方に「シュガーラッシュなんて出ていきたい!」と叫んでたらまた別だったんですけどね。シュガーラッシュにも未練ありまくりだったじゃない。うーーーーん。

 

「自分が選んだ道が本当に正しいのか葛藤する姿を描く」と言えばかっこいいけれど、そこを描きたいならスローターレースに対する気持ちをもっと丁寧に描くべきだったんじゃないのかなあ。

 

ヴァネロペへの感想はこれくらいにして、一方、ラルフについてですが

 

 

ラルフはな~~~~無知でおバカなのも魅力の一つだと思うけどウイルスはいかんよ。でもヴァネロペのために、バカなことをやり続けた姿を見てるので、なんにも言えない。終始「馬鹿だけど一生懸命がんばるキャラ」でいる。好みは分かれるとはいえ、彼の行動に納得はいきます。ウイルスは本当にアカンけど。

 

「傷つけるつもりじゃなかったんだ!」と一見言い訳っぽく見えるけれど、ラルフだからギリ許せる言葉ですよね。物語の途中で少しでも賢い行動を起こしてたら、「は?キャラ設定ぶれすぎ」とぶった切りました(過激派)

 

余談ですが、ウイルスラルフが大量に攻めてくるのを見て「本当に俺って…」と自己嫌悪に陥るシーンが好きです。そういう素直なとこ好き。

 

 あとこれも余談というか、私だけかもしれないけど、

ペンダントの文字が英語版と日本語版に次々変化するの何とかなりません???

「私のヒーロー」と書かれたペンダントが割れた瞬間に英語版になってたよ??そこは百歩譲ってよしとして、一回だけ日本語版にまた変化してたよね??結構なキーアイテムだから目がいくから気になったよ!!私だけかな!!

 

 

なんか気持ちを思うがままにぶつけたら意味が分からなくなってきた…

 

 

ひとまず二人にそれぞれ言いたいことはこんな感じです。

ヴァネロペの選択過程は批判的ですが、選択自体は正しかったような気がします。

 

だってアーケードゲームが今後何年続くか分からないですし。スマホで手軽にできてしまうゲームが今は主流となっています。わざわざゲーセンへ行って、ゲームをする人は少なくなっています。

そんな時代の流れがあるので、インターネットに住処を移した彼女の選択は正しかったのではないでしょうか。

シュガーラッシュ③をやるんだったら、寂れたゲームセンターが閉店→インターネットの世界へ逃げ込む、みたいなストーリーじゃないですかね。多分。

 

今作では、そんな影は全く見せず、ヴァネロペもラルフもそれぞれの場所で幸せそうに過ごして終わってますが。

 

寿命がある人間だったらラルフの選択もありでしょうが、データがあり続ける限り生きていくゲームキャラクターは、自分たちも生きる場所を変えていかないといけないのかもしれません。